自分のことが、本当に嫌いでした。
「大」というのが、むちゃくちゃ付いてもおかしくないくらい、大嫌いでしたね。
大人しい喋らないし、人付き合いが上手くいかないし…自分の好きな所とか長所なんて一つもないと思ってしまうほどダメでした。
ここまで自分のことを嫌っていては、何もかも上手くいかないのも当たり前なんですけど、どう考えても良い方向に考えられなかったんです。
劣等感が強いです
他人は他人、自分は自分なんて言いますよね。
確かに、そうだと思うんです。
一人ひとり、長所もあれば短所もあるわけで。
気にしても仕方がないことだと思うんですけど、私の場合は自分に劣等感しかなかったんですね。
2つ年上の兄がいるんですけど、兄は私とは正反対。
性格も明るいし友達もたくさんいるし、彼女もいます。
学力は普通ですけどスポーツも得意で、バスケ部ではキャプテンをやっているほどでした。
その反面、私はというと大人しいし友達は少ないし、恋愛経験もないし、運動音痴。
それでも勉強だけでもできるなら良いんですけど、成績も悪いし。
何の取り柄もないような男でした。
小さい頃から「お兄ちゃんは~~~、でも弟の方は………」と言われることも多かったし、確かにその通りだったので、すごく嫌でした。
何かにつけて、人と比べちゃうようなことも多かったです。
「Aくんは、明るくて面白くてクラスの中心人物、それに引き換え自分は…」
「Bくんは、あまり喋らないタイプだけど友達がたくさんいる、それに引き換え自分は…」
ということばかり。
自分のことを悪く思うことしかできませんでした。
社会人になっても、それは変わりません。
「人付き合いを上手くいくようにしないと」と思ってはいても、なかなか上手くいかないし。
「同期のCくんは、すぐに打ち解けてみんなと仲良くやっている、それに引き換え自分は…」
と思うようなことばかりでした。
本当に情けなかったですね。
だんだんと自信も持てて変わってきました
どうしたら、人間関係が上手くいくようになるのか?すごく知りたかったです。
一応、仕事の方はミスすることもなく、なんとかこなせてはいたんですけど、人間関係が上手くいってくれませんでした。
少しでも周りの人と仲良くなれて、楽しく話ができるくらいになれば、「自分もそんなにダメな人間じゃないんだ」と思えると思ったんです。
そんな時に、こんなノウハウを発見しました。
これは、話下手を改善していろいろな人と仲良くなれるような会話術なんですけど、まさにその通りになれました。
かなり喋れるようになったんです。
そこからは、とんとん拍子で状況が変わっていきました。
職場の人達とも、すごく打ち解けることができたんです。
それまでは、仕事上の会話はなんとか話せていたんですけど、雑談のような会話は、ほとんどありませんでした。
でも、仕事の話以外でもいろいろなことを話すようになったんです。
そうなれば必然的に人間関係が上手くいくようになります。
それほど大きい会社ではないんですけど、全員と平気で話せるくらいになったんです。
中には、趣味や考えが似ている人もいて、仲良くなった人もいますし、2歳年上の先輩ですけど友達みたいに親しい関係にもなれました。
今は、自分のことが嫌いではなくなりました。
劣等感というものも持たなくなったと思います。
今でも兄ほど明るくて面白いタイプでもないし、収入とか考えても完全に負けています。
でも、気にならなくなりましたね。
「兄は兄だし、他人は他人、自分は自分」という感じで、自分のことを認めてあげるようになったんです。
自分のことが大嫌いのままでいたら、今頃どうなっていたのかと思うと、怖いですね。
100点満点の男ではないですけど、それなりの男にはなれたと思うので、一安心です。
まさしく他人は他人、自分は自分
散々、人と比較ばかりしていた私が言うのもおかしいかもしれませんけど、人と比べても仕方がないんですよね。
職場の先輩でHさんという人がいます。
Hさんは、かなりイケメンで話も上手だし、明るい人で、職場でも人気のある人なんです。
でも、そんな人でも彼女さんに浮気されてフラれたという話を聞きました。
彼女さんとは会ったこともないので、どんな人か分かりませんけど、「Hさんみたいに男から見てもカッコイイと憧れてしまうような人でもフラれてしまうんだ!」と驚きました。
他の人から聞いたんですけど、どうやらHさんってかなり優柔不断なようです。
そういうところが彼女さんは嫌になってしまったみたいなんですね。
一見、完璧な男と思えるような人でも、実際は分からないものなんです。
私の兄もよくよく考えれば、兄の方がすごい所も多いですけど、私の方が優れている所もあります。
あれこれ気にし過ぎていたことが分かりました。
だんだん自分のことが好きになってきたことで、本当に「他人は他人、自分は自分」だと思うんです。
自分のことを嫌っていてもしょうがないし、自信満々にまでなれなかったとしても、「しょうがない」くらい軽く捉えることも必要だと思いました。
なにはともあれ、自分に対して少しでも自信が持てるようになれて、本当に良かったです。